空手組手競技。小学生は中段蹴り禁止はダメですか?
長年、空手の組手競技に携わってきた先生方には怒られてしまうかもしれませんが、組手の試合中、中段蹴りを受けてうずくまる我が子の姿に涙した、空手素人の親バカのたわごとだと思って許してください。
少年サッカーは、ヘディング禁止!とか
少年野球は盗塁禁止!
みたいなもので、それじゃ組手競技の面白さが半減してしまう、と言われてしまうことを重々承知の上で・・・でも、炎上しませんように・・・
「組手競技において小学生の中段蹴りは禁止に!」
こう思った理由は、組手の試合を見ていると、息子のように中段蹴りを受けて負傷退場するシーンをたびたび目にするからです。我が子はもちろん、よその子であっても、お腹を抱えてうずくまる姿を目にするのは心が痛むんです。
「空手は武道だから。」と言われれば、そのとおりなのですが、競技(スポーツ)としての空手という側面もあるわけで、小学生の試合では安全性を最優先して、上段への攻撃は、突きであっても蹴りであっても接触したら反則。たしか、足払いも禁止になっていたかと。でしたら、さらに、中段蹴りも禁止にしていただけないかと。
たしかに、中段蹴りについても選手の安全性を考慮して、ルール上、ソフトタッチが求められています。しかし、
①ポイントを取るためには、高速で蹴りにいかなければならないこと、
②高速で蹴り、さらにその蹴りをコントロールするためには、反動を使わなくてもしっかり蹴ることができるなどの高い技術や筋力が必要であり、これを小学生で習得できているのは一部の強豪選手だけであること、
④学年別には分けられているが、高学年になればなるほど体格差が顕著になること
などが、「組手競技において小学生の中段蹴りは禁止に!」にしてほしい理由なのです。
それにもし息子に「中段蹴りくらい我慢せい!」と言い放ち「だったら父ちゃん、K先生(息子の師匠)の中段蹴り、受けてみろ!」と反論されたら「絶対、ムリ。突きでもムリ。」なわけでして。。。自分にできないことを子供に強要するのは心苦しく・・・
「しっかり稽古すればいいだろう!」。
ごもっともです。でも、どのような競技であっても「弱い選手」、「経験の浅い選手」がいるわけで、このような選手についても、特に小学生の大会では配慮が必要なのでは、というのが個人的な考えであります。
プロテクターを厚めにするとか、予選を勝ち抜いてきた選手が出場する全国大会や九州大会は中段蹴りを認めるとか、もありかな、なんて思ってもいます。
たしかにサッカーでタックルされて骨折したり、野球でデッドボールを受けて打身を作ったり、スポーツでケガはつきものなんですけどね。
だめしょうかね・・・